スルタン・アブドゥ・ハリム空港(アロースター空港)周辺のトーチカ群
要約
- マレーシア北西部に位置するケダ州の州都アロースター(Alor Setar)の近郊にある、スルタン・アブドゥ・ハリム空港(アロースター空港)周辺には、英軍が建設したトーチカが点在しています。
- 確認できたトーチカは全部で6か所でしたが、他にもまだあるようです。
スルタン・アブドゥ・ハリム空港の位置
マレーシア北西部に位置するケダ州の州都、アロースター(Alor Setar)の近郊にあるスルタン・アブドゥ・ハリム空港(アロースター空港)は、ジットララインで有名なジットラから南へ約7kmに位置しています。北のタイ国境方面からの日本軍の侵攻を警戒してジットララインが建設されましたが、ジットララインが攻略された場合、次なる攻撃目標がこのスルタン・アブドゥ・ハリム空港となることは明らかです。このため、空港の防禦を固めるためにトーチカが作られたと考えられます。
確認できたトーチカは6か所
確認できたトーチカは、全部で6か所でした。日本軍の侵攻は北のタイ国境方面からと想定されていたため、主に空港の北側にトーチカが配置されていることが分かります。

トーチカは大型の八角形のものが多いのですが、中には小型の四角形のものも見られました。それぞれのトーチカの写真と位置(座標)は次のとおりです。丁重に保存されているトーチカもあれば、木に半ば埋もれているものもあります。
個別のトーチカの写真と位置
トーチカ①(座標:6.203, 100.40068)


トーチカ②(座標:6.20494, 100.405)

トーチカ③(座標:6.19942, 100.41207)



トーチカ④(座標:6.193, 100.41042)

トーチカ⑤(座標:6.17615, 100.40568)



トーチカ⑥(座標:6.16965, 100.40402)


確認したトーチカは以上のとおりですが、このブログを書く際にOpenStreetMapで調べたところ、どうやら周辺にはまだいくつかトーチカが存在しているようです。
また、アロースターにあるクダー州立博物館(座標:6.135959, 100.369030)には、日本軍のマレー進攻作戦やクダー州内のトーチカに関する展示が見られました。


スルタン・アブドゥ・ハリム空港(アロースター空港)周辺のトーチカ群については、以上のとおりです。最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献
- 防衛庁防衛研修所戦史室 編(1966).マレー進攻作戦(戦史叢書) 朝雲新聞社
- 參謀本部 陸地測量部(1941).[Jitra] Parts of Kubang Pasu District, Kedah 參謀本部(国立国会図書館所蔵)


